~第4回~ 死後の世界を著した様々な書物
~第4回~ 死後の世界を著した様々な書物 著 者: 小林正希(COREZON)
『丹波哲郎の死者の書』(中央アート出版社)が大ベストセラーになり『大霊界』が社会現象になったのが、今から20年程前のことです。
映画や出版物は空前の売り上げがあったようです。人間の死に対して真っ正面から取り上げた作品がなかったため、珍しさもあったのでしょうか? 当時は丹波哲郎をテレビや雑誌、新聞で見ない日はありませんでした。
しかし、今では、『大霊界』といっても知らない方も増えてきてしまいました。なんとも淋しいものです。
さて、世界にはいろんな死者の書と呼ばれているものがあります。有名なところではチベットやエジプトの死者の書があります。今回は、その死者の書とは一体どんなものなのかを御紹介しましょう。
●チベットの死者の書
死後49日間の「魂の旅」を解き明かし、対処すべき「死の技術」を説く、恐るべき教典が、まずご紹介する『チベットの死者の書』です。誰が考えたのか、誰が書いたのか、読む度につくづく恐るべき書物なんです。世界的な心理学者C・G・ユングも、この教典を「私の変わらぬ手引き書」であり、自分の「理念」の形式や、さまざまな「発見」の上で多大な触発を得たし「根本的洞察力」の源となった、とまで絶賛しているのです。
この書は、もともと『バルド・ソドル』教典といわれ、有史以前何世紀にもわたるチベットの賢人達の教えをまとめた「密教聖典」です。有史時代の初めまでは口伝によるものでした。
それが紀元8世紀の頃になってようやく「書」としての体裁が整えられることになったそうです。しかし、以後千数百年もの間、秘境チベットに奥深く閉ざされ、門外不出の「秘伝」「聖典」として外部に知られることはありませんでした。
この書が初めてチベットから持ち出され、やがて一躍世界中にその存在が知られるようになったのは、20世紀末のことでした。チベット仏教(ラマ教)研究の先駆者として高名なオックスフォード大学宗教学教授W・Y・イヴァンス・ウェンズ博士とチベット語学の権威ラーマ・カジ・ダワ・サムダップの両氏が最初の紹介者なんです。
1927年、2人は『バルド・ソドル』の訳本に『チベットの死者の書(THE TIBETAN BOOK OF THE DEAD)』と名付けて出版。さらに昭和49年(1974)おおえまさのり氏によって邦訳出版されたことで、日本でもこの書が一般に知られるようになったわけです。
この書は、単なる「死者儀礼」の内容ではなく、人類にとって普遍的なテーマである「死んだらどうなるか」の答を提示しているのです。そして、宗教的幻想や哲学的妄想の産物なのではなく、死や死後世界の実相を、チベットの幾多の賢人たちが、経験的・実証的に認識して伝えたとしか思えぬほど、克明かつ科学的に述べられているのです。
その意味で、死ぬ前に知っておいたほうがいいこと、有利なこと、避けるべきこと、などを科学する眼でとらえた「死の技術の実用書」、言い換えれば「安全にあの世に着くためのハンドブック」ともいえます。
もっと具体的にいえば、この教典には臨終(死の瞬間)から死後の世界、そして再生の過程へたどるといわれる49日間における死者への導き──つまり、死後に霊魂がたどるべきさまざまな状態が、49日間にわたって段階的に解き明かされるのと同時に、各段階での対処法が詳細に説かれているのです。
また、死の初期段階の記述だけを見ても前回御紹介した『ムーディー博士』らの研究報告(臨死体験者の共通体験)と恐ろしいほど酷似した部分が多いことに気付かされます。
●エジプトの死者の書
皆さんは既にご存知のことと思いますが、ピラミッドに眠る王のミイラに象徴されるように、古代エジプトでは死者は蘇ると考えられていました。その古代エジプト人たちが死に対してどのように考えていたのでしょうか。
太古の昔、古代エジプト人は、もしかしたら私達より進歩した考え方をしていたかもしれません。前記した「チベットの死者の書」との共通点、エマニュエル・スウェーデンボルグの『霊界著述』(18世紀に書かれ、十余冊にも及ぶ膨大な「霊界探訪日記」、原稿は大英博物館に保存されている)との共通点も発見できることでしょう。
『エジプトの死者の書』は、世界中に幾つかある「死者の書」の最古典のため、一般に広く知られている。この書の原型が最初に発見されたのは、実に今から六千年以上前の紀元前4300年頃です。当時エジプトを治めていたヘセプーチ王の時代に、棺上の絵文字として描かれているのが発見されたのが、最初とされています。
それ以後も多くの墓石や石棺に絵文字で描かれたものが発見され、古代の学者たちの手によって収集、解読され、いくつかの書物としてまとめられています。
『テーベ原本』『サイテ原本』『パピルス文書』などがそれです。
「死者の書」という呼称を与えたのは、1842年にドイツのエジプト学者レプシウスが『ツリン・パピルス』として知られるものを刊行したときに用いてから一般化したといわれています。
『エジプトの死者の書』の原典のひとつであるこれらの文書は、その名の通り、パピルス(ナイル河畔に生える一種の草を原料にして作った紙のようなもの)が用いられています。古代エジプト人が墓の中に残したものが発見されたわけで、きわめて乾燥したエジプトの風土に守られて、数千年間も保存できたもののようです。
当然、残された「パピルス文書」の数は余り多くはありません。前記の『ツリン・パピルス』も代表的なものですが、最も有名なのは現在大英博物館に納められている『アニのパピルス』でしょう。主人公であり、筆者でもあるアニはテーベ神殿の書記だったといわれています。
これらの各種の原本や文献をもとに、数多くの『エジプトの死者の書』が刊行されてきましたが、現在、最も評価が高いのは大英博物館のエジプト学部長ウォリス・バッジ博士のまとめた本でしょう。
英語版「The Book of the Dead(死者の書)」の書名で1901年に刊行されたものですが、古代学者による解読絵文字を解読し直したり、19世紀になって発掘されたエジプト遺跡の新しい資料が取り入れられたといいます。
この本は、昭和57年に今村光一氏によって翻訳され、抄訳書として出版されていますので、ご興味のある方はお読み下さい。
その他、世界各国にはいろんな死者の書があることでしょう。皆さんの中にも情報などありましたら是非下記のサイトからご連絡下さい。
来世研究会事務局長 小林正希
丹波哲郎の霊界サロン http://www.tamba.ne.jp
㈲COREZON(コアゾン) http://corezon.jp
アーティクルリソース:http://www.viralarticle.com/
『丹波哲郎の死者の書』(中央アート出版社)が大ベストセラーになり『大霊界』が社会現象になったのが、今から20年程前のことです。
映画や出版物は空前の売り上げがあったようです。人間の死に対して真っ正面から取り上げた作品がなかったため、珍しさもあったのでしょうか? 当時は丹波哲郎をテレビや雑誌、新聞で見ない日はありませんでした。
しかし、今では、『大霊界』といっても知らない方も増えてきてしまいました。なんとも淋しいものです。
さて、世界にはいろんな死者の書と呼ばれているものがあります。有名なところではチベットやエジプトの死者の書があります。今回は、その死者の書とは一体どんなものなのかを御紹介しましょう。
●チベットの死者の書
死後49日間の「魂の旅」を解き明かし、対処すべき「死の技術」を説く、恐るべき教典が、まずご紹介する『チベットの死者の書』です。誰が考えたのか、誰が書いたのか、読む度につくづく恐るべき書物なんです。世界的な心理学者C・G・ユングも、この教典を「私の変わらぬ手引き書」であり、自分の「理念」の形式や、さまざまな「発見」の上で多大な触発を得たし「根本的洞察力」の源となった、とまで絶賛しているのです。
この書は、もともと『バルド・ソドル』教典といわれ、有史以前何世紀にもわたるチベットの賢人達の教えをまとめた「密教聖典」です。有史時代の初めまでは口伝によるものでした。
それが紀元8世紀の頃になってようやく「書」としての体裁が整えられることになったそうです。しかし、以後千数百年もの間、秘境チベットに奥深く閉ざされ、門外不出の「秘伝」「聖典」として外部に知られることはありませんでした。
この書が初めてチベットから持ち出され、やがて一躍世界中にその存在が知られるようになったのは、20世紀末のことでした。チベット仏教(ラマ教)研究の先駆者として高名なオックスフォード大学宗教学教授W・Y・イヴァンス・ウェンズ博士とチベット語学の権威ラーマ・カジ・ダワ・サムダップの両氏が最初の紹介者なんです。
1927年、2人は『バルド・ソドル』の訳本に『チベットの死者の書(THE TIBETAN BOOK OF THE DEAD)』と名付けて出版。さらに昭和49年(1974)おおえまさのり氏によって邦訳出版されたことで、日本でもこの書が一般に知られるようになったわけです。
この書は、単なる「死者儀礼」の内容ではなく、人類にとって普遍的なテーマである「死んだらどうなるか」の答を提示しているのです。そして、宗教的幻想や哲学的妄想の産物なのではなく、死や死後世界の実相を、チベットの幾多の賢人たちが、経験的・実証的に認識して伝えたとしか思えぬほど、克明かつ科学的に述べられているのです。
その意味で、死ぬ前に知っておいたほうがいいこと、有利なこと、避けるべきこと、などを科学する眼でとらえた「死の技術の実用書」、言い換えれば「安全にあの世に着くためのハンドブック」ともいえます。
もっと具体的にいえば、この教典には臨終(死の瞬間)から死後の世界、そして再生の過程へたどるといわれる49日間における死者への導き──つまり、死後に霊魂がたどるべきさまざまな状態が、49日間にわたって段階的に解き明かされるのと同時に、各段階での対処法が詳細に説かれているのです。
また、死の初期段階の記述だけを見ても前回御紹介した『ムーディー博士』らの研究報告(臨死体験者の共通体験)と恐ろしいほど酷似した部分が多いことに気付かされます。
●エジプトの死者の書
皆さんは既にご存知のことと思いますが、ピラミッドに眠る王のミイラに象徴されるように、古代エジプトでは死者は蘇ると考えられていました。その古代エジプト人たちが死に対してどのように考えていたのでしょうか。
太古の昔、古代エジプト人は、もしかしたら私達より進歩した考え方をしていたかもしれません。前記した「チベットの死者の書」との共通点、エマニュエル・スウェーデンボルグの『霊界著述』(18世紀に書かれ、十余冊にも及ぶ膨大な「霊界探訪日記」、原稿は大英博物館に保存されている)との共通点も発見できることでしょう。
『エジプトの死者の書』は、世界中に幾つかある「死者の書」の最古典のため、一般に広く知られている。この書の原型が最初に発見されたのは、実に今から六千年以上前の紀元前4300年頃です。当時エジプトを治めていたヘセプーチ王の時代に、棺上の絵文字として描かれているのが発見されたのが、最初とされています。
それ以後も多くの墓石や石棺に絵文字で描かれたものが発見され、古代の学者たちの手によって収集、解読され、いくつかの書物としてまとめられています。
『テーベ原本』『サイテ原本』『パピルス文書』などがそれです。
「死者の書」という呼称を与えたのは、1842年にドイツのエジプト学者レプシウスが『ツリン・パピルス』として知られるものを刊行したときに用いてから一般化したといわれています。
『エジプトの死者の書』の原典のひとつであるこれらの文書は、その名の通り、パピルス(ナイル河畔に生える一種の草を原料にして作った紙のようなもの)が用いられています。古代エジプト人が墓の中に残したものが発見されたわけで、きわめて乾燥したエジプトの風土に守られて、数千年間も保存できたもののようです。
当然、残された「パピルス文書」の数は余り多くはありません。前記の『ツリン・パピルス』も代表的なものですが、最も有名なのは現在大英博物館に納められている『アニのパピルス』でしょう。主人公であり、筆者でもあるアニはテーベ神殿の書記だったといわれています。
これらの各種の原本や文献をもとに、数多くの『エジプトの死者の書』が刊行されてきましたが、現在、最も評価が高いのは大英博物館のエジプト学部長ウォリス・バッジ博士のまとめた本でしょう。
英語版「The Book of the Dead(死者の書)」の書名で1901年に刊行されたものですが、古代学者による解読絵文字を解読し直したり、19世紀になって発掘されたエジプト遺跡の新しい資料が取り入れられたといいます。
この本は、昭和57年に今村光一氏によって翻訳され、抄訳書として出版されていますので、ご興味のある方はお読み下さい。
その他、世界各国にはいろんな死者の書があることでしょう。皆さんの中にも情報などありましたら是非下記のサイトからご連絡下さい。
来世研究会事務局長 小林正希
丹波哲郎の霊界サロン http://www.tamba.ne.jp
㈲COREZON(コアゾン) http://corezon.jp
アーティクルリソース:http://www.viralarticle.com/
~第3回~ 死後の世界を見た人が本当にいる
~第3回~ 死後の世界を見た人が本当にいる 著 者: 小林正希(COREZON)
皆さんは、レイモンド・A・ムーディーJr.という方を知っていますか?
臨死体験者のデータを集め、学問として体系付けた方です。以前NHKでも放送しベストセラーにもなった、立花隆氏の『臨死体験』。今や皆さんも聞き慣れて言葉だと思います。丹波が言いだした頃は、この単語も全く認知されていませんでした。
この臨死体験の研究について、今回はお話ししようと思うのですが、その前に江原啓之さんのお話をさせていただきます。
最近は、美輪明宏さんや江原さんらのご活躍で、丹波のやってきたことが次の段階にステップアップしているように思われます。また、スピリチュアルという言葉が、完全に社会に認知されたのも特にお二人のご尽力のお陰だと思います。このお二方のファンも大変多いことと思います。
私が江原さんとお会いしたのは、今から20年近く前です。友人から紹介してもらいお会いさせていただきました。まだ下北沢にいらした頃です。当時から志が高く、またその生き方や人に対する態度などこれ程変わらない方も珍しいと思います。今はたいへん有名人になってしまったにもかかわらず、初めてお会いしたときの印象と何ら変わらないのです。つねにソフトで本当に腰の低い方です。
江原さんと再会したのは、モンド21という衛星放送局の番組『丹波哲郎の好きにやらせろ』をライターの『順憲(ジュンケン)さん』と私が企画し、ご出演していただこうとお声をかけた時でした。
それがとても不思議なんです。初めて江原さんとお会いしたときに頂いた水晶玉(直径4センチくらいのもの)も、押入の奥にしまい込んでいたのですが、それがあるときにコロコロと転がり出たのです。その翌日、ある方が丹波の事務所に訪ねてきまして、「すばらしい方がいる。ホンモノです」というのです。
「なんという方ですか?」と聞くと、江原さんのお名前が出てきたのです。ビックリしました。これは何かのご縁だと思い、丹波に話をして、その番組のゲストとしてご出演していただく運びとなったのです。
これから江原さんや美輪さんの益々のご活躍を是非応援させていただきたいと思っています。
さて、本題に入ります。臨死体験についてお話しを致します。
●臨死体験者が語る〃共通体験〃
人間が死ぬとどうなるかということは、だれにもわかりません。しかし、医学の進歩とともに一度死んだと思われた方が、再び息を吹き返すと言うことが多発してきたのです。先日、ニュースで山に遭難した方が冬眠状態になり助かったと言うことを聞きました。私たち人間の能力は計り知れない者があります。
こうした、死んで蘇った方々のデータを集めている研究者も増えてきました。その一人がムーディー博士なんです。
現在、全世界のいろいろなところで、多くの人びとが近似死(ニア・デス)、一旦死んだものと思われる状能から、再びこの世に蘇生し、そのかいま見た〃死後の世界〃の体験を様々のかたちで報告しているのです。しかも、それは驚くべきことに、場所や人種を問わず、まったく〃同一の事実〃ともいえる報告なのです。
このアメリカのレイモンド・A・ムーディ Jr.博士が、このような体験事例を集めて報告した『かいまみた死後の世界』(中山善之訳・評論社刊)は大変有名な本ですのでご興味がある方は是非ともお読み下さい。
体験者の報告はそれぞれ非常に酷似しているのです。来世研究会でも、同様の体験をした体験談を集めていますが、やはりその体験談はどれも非常に酷似してします。
具体的に例をあげれば、丹波の友人であったの俳優・故藤岡琢也の入院中の話です。藤岡さんの〃体験〃は熱にうなされて見たものだと思っていたそうですが、完全に身体が冷えていて、医者はもちろん、家族も〃死んだ〃ということを納得していた状態になったことがあったようです。
●〃共通体験〃とは何か?
体験者たちは、どのような〃死後の世界〃をかいま見たのでしょうか? それらの体験談から共通する部分をまとめてみると、こういうことになります。
まず、死の苦しみ、肉体の苦痛が最高潮になってきたとき、自分のイマジネーションとしては、何か暗い、黒いところへ追い込まれたような感じがします。自分の〃意識〃だけは、不思議にはっきりとしていて、医者が自分の死亡を宣告する声も明瞭に聞こえてきます。すると、耳障りな〃不快音〃──「ブーンプーン」「ザーザー」「ガーンガーン」というような音が聞こえはじめ、同時に自分が長い、暗い〃トンネルのようなところ心を急速に移動していくのを感じます。この〃トンネルのようなところ〃というのは、表現はまちまちで、「エントツ状のようなところ」「ドーム状のなか」「溝のなか」などいろいろありますが、いずれにしても、暗い、狭いところを急上昇する、という点では一致しています。
やがて、そこから、いきなり明るいところへフワッと出るというものです。自分としては2000メートル位も上昇したような気がしていたのに、見ると、部屋のせいぜい2メートルか3メートルほど、天井あたりのところにいることが判ります。 しかも、斜め45度くらいに自分の身体は傾いていて、自分の死骸を見ているのです。さらに360度の様子が全て見えるのです。自分の周りを医者や看護婦が囲み、家族のものが囲み──といった状況が、映画や舞台でも見ているように、すべて見えるのです。
ある体験者が語るには、自分の死骸を残してみんな去っていったあとで、看護婦が枕元にあったキャンディをつまんで帰った、というのまで見ています。
どの体験者も共通して、驚くほど克明に見ていることは確かで、どういうふうに自分の寝まきを整えていったかということまで、すべて見ているというのです。一方、空中に浮んでいる自分自身はどうかというと、目の前にある死骸と、五体まったく同じなんです。爪の生え方まで同じであることが判るというのです。だから、なぜ自分が死んだのか判らず、不安な気持になり早く自分の死骸に帰りたいと思ってしまうようです。
しばらくすると、〃お迎え〃が来ます。それも一人ではなく大勢なんですね。まったく見ず知らずの方ばかりのケースもあるようです。やがて、彼らとディスカッションをしている間に、突然、目もくらむような〃光〃に包み込まれます。それは人間の形をしているのではなく、何んともたとえようもないものであり、すばらしい〃白光体〃なんです。その白光に包まれると、「こういう状態だったら、いつまでいてもいい」「お願いしてでもここに置いてもらいたい」という安堵感に包まれるようです。
先刻までの自分の死骸に帰りたいという欲望はどこかへ消えてしまい、もう帰りたくないという気持でいっばいになるわけです。従って、このままの状態でいれば、永遠に〃蘇生〃しないわけであすが、体験者たちはこの時点で引き戻されることになるのです。
現世の方に呼ばれたり、やり残したこと・約束事などを思い出し現世に戻ることになるのです。引き戻されるときは、また暗くなって、ドーム状のところを一気に急降下するようです。はっきりと覚えているのはここまでで、ふっと気が付いたら、自分のペットの中で〃蘇生〃しているというケースがほとんどでする。
より詳細な個々の事例を知りたい方には、先述の『かいまみた死後の世界』を是非一読されるようおすすめします。
☆☆ 参考資料 ☆☆
~各研究者がまとめた共通体験~
レイモンド・A・ムーディ Jr.博士 がまとめた臨死体験者の共通点
○ 死んだという感じ
○ 安らぎと苦痛からの解放
○ 肉体離脱(体脱)体験
○ トンネル体験
○ 光の人々
○ 光の存在
○ 一生を振り返る
○ 急速に天空へ昇る
○ 戻ることに対するためらい
○ 時空の感覚が異なること
ジョージ・ギャラップ・Jr. の研究
プリンストン大学卒業。人間の生活のあらゆる分野にわたる世界最大の調査機関・ギャラップ世論研究所長ジョージ・ギャラップ・Jr.は、合衆国全体で800万人の 成人に臨死体験があることを明らかにしました。つまり、20人に1人の割合で臨死体験があるという驚くべき報告です。さらにギャラップは、こうした臨死体験の要素について調査し、その内容を分析することができたのです。
○ 肉体離脱………………………………26%
○ 正確な視覚……………………………23%
○ 物音や声が聞こえる…………………17%
○ 安らぎと痛みからの解放……………32%
○ 光の現象………………………………14%
○ 一生を振り返る………………………32%
○ あの世にいる…………………………32%
○ 他の存在との出会い…………………23%>
○ トンネル体験…………………………9%
○ 予知……………………………………6%
この結果、臨死体験は研究者たちがそれまで考えていたよりはるかにありふれた現象であることがはっきりしたのです。
ケネス・リングの研究
1977年に臨死体験の研究を始めたケネス・リング(コネチカット大学教授)は、医療機関の協力と地元の新聞広告などで、死にかかって蘇生した120人を探しだし、その48%が臨死体験をしていたことを突き止めたのです。ムーディーの研究を参考にして10項目の体験要素に分け、合計29点満点の得点をつけ、6点以下は切り捨てるという厳しいデータ処理をしました。主な体験要素は次のようになります。数字は、全調査に対するパーセントです。
○ 安らぎに満ちた気持ちよさ…………60%
○ 体外離脱………………………………37%
○ 暗闇(トンネルなど)の中に入る…… 23%
○ 何らかの超越的存在との出会い……20%
○ 光を見る………………………………16%
○ 人生回顧………………………………12%
○ 光の世界へ入る………………………10%
○ 死んだ親類・知人との出会い……… 8%
この結果、性別・社会階層・人種・既婚か・未婚か・宗教・臨死体験の予備知識の有無など、全く関係がないことがわかりました。そこで、臨死体験はほぼ万人に普遍的に起こりうる現象と考えられるようになったということです。
来世研究会事務局長 小林正希
丹波哲郎の霊界サロン http://www.tamba.ne.jp
㈲COREZON(コアゾン) http://corezon.jp
アーティクルリソース:http://www.viralarticle.com/
皆さんは、レイモンド・A・ムーディーJr.という方を知っていますか?
臨死体験者のデータを集め、学問として体系付けた方です。以前NHKでも放送しベストセラーにもなった、立花隆氏の『臨死体験』。今や皆さんも聞き慣れて言葉だと思います。丹波が言いだした頃は、この単語も全く認知されていませんでした。
この臨死体験の研究について、今回はお話ししようと思うのですが、その前に江原啓之さんのお話をさせていただきます。
最近は、美輪明宏さんや江原さんらのご活躍で、丹波のやってきたことが次の段階にステップアップしているように思われます。また、スピリチュアルという言葉が、完全に社会に認知されたのも特にお二人のご尽力のお陰だと思います。このお二方のファンも大変多いことと思います。
私が江原さんとお会いしたのは、今から20年近く前です。友人から紹介してもらいお会いさせていただきました。まだ下北沢にいらした頃です。当時から志が高く、またその生き方や人に対する態度などこれ程変わらない方も珍しいと思います。今はたいへん有名人になってしまったにもかかわらず、初めてお会いしたときの印象と何ら変わらないのです。つねにソフトで本当に腰の低い方です。
江原さんと再会したのは、モンド21という衛星放送局の番組『丹波哲郎の好きにやらせろ』をライターの『順憲(ジュンケン)さん』と私が企画し、ご出演していただこうとお声をかけた時でした。
それがとても不思議なんです。初めて江原さんとお会いしたときに頂いた水晶玉(直径4センチくらいのもの)も、押入の奥にしまい込んでいたのですが、それがあるときにコロコロと転がり出たのです。その翌日、ある方が丹波の事務所に訪ねてきまして、「すばらしい方がいる。ホンモノです」というのです。
「なんという方ですか?」と聞くと、江原さんのお名前が出てきたのです。ビックリしました。これは何かのご縁だと思い、丹波に話をして、その番組のゲストとしてご出演していただく運びとなったのです。
これから江原さんや美輪さんの益々のご活躍を是非応援させていただきたいと思っています。
さて、本題に入ります。臨死体験についてお話しを致します。
●臨死体験者が語る〃共通体験〃
人間が死ぬとどうなるかということは、だれにもわかりません。しかし、医学の進歩とともに一度死んだと思われた方が、再び息を吹き返すと言うことが多発してきたのです。先日、ニュースで山に遭難した方が冬眠状態になり助かったと言うことを聞きました。私たち人間の能力は計り知れない者があります。
こうした、死んで蘇った方々のデータを集めている研究者も増えてきました。その一人がムーディー博士なんです。
現在、全世界のいろいろなところで、多くの人びとが近似死(ニア・デス)、一旦死んだものと思われる状能から、再びこの世に蘇生し、そのかいま見た〃死後の世界〃の体験を様々のかたちで報告しているのです。しかも、それは驚くべきことに、場所や人種を問わず、まったく〃同一の事実〃ともいえる報告なのです。
このアメリカのレイモンド・A・ムーディ Jr.博士が、このような体験事例を集めて報告した『かいまみた死後の世界』(中山善之訳・評論社刊)は大変有名な本ですのでご興味がある方は是非ともお読み下さい。
体験者の報告はそれぞれ非常に酷似しているのです。来世研究会でも、同様の体験をした体験談を集めていますが、やはりその体験談はどれも非常に酷似してします。
具体的に例をあげれば、丹波の友人であったの俳優・故藤岡琢也の入院中の話です。藤岡さんの〃体験〃は熱にうなされて見たものだと思っていたそうですが、完全に身体が冷えていて、医者はもちろん、家族も〃死んだ〃ということを納得していた状態になったことがあったようです。
●〃共通体験〃とは何か?
体験者たちは、どのような〃死後の世界〃をかいま見たのでしょうか? それらの体験談から共通する部分をまとめてみると、こういうことになります。
まず、死の苦しみ、肉体の苦痛が最高潮になってきたとき、自分のイマジネーションとしては、何か暗い、黒いところへ追い込まれたような感じがします。自分の〃意識〃だけは、不思議にはっきりとしていて、医者が自分の死亡を宣告する声も明瞭に聞こえてきます。すると、耳障りな〃不快音〃──「ブーンプーン」「ザーザー」「ガーンガーン」というような音が聞こえはじめ、同時に自分が長い、暗い〃トンネルのようなところ心を急速に移動していくのを感じます。この〃トンネルのようなところ〃というのは、表現はまちまちで、「エントツ状のようなところ」「ドーム状のなか」「溝のなか」などいろいろありますが、いずれにしても、暗い、狭いところを急上昇する、という点では一致しています。
やがて、そこから、いきなり明るいところへフワッと出るというものです。自分としては2000メートル位も上昇したような気がしていたのに、見ると、部屋のせいぜい2メートルか3メートルほど、天井あたりのところにいることが判ります。 しかも、斜め45度くらいに自分の身体は傾いていて、自分の死骸を見ているのです。さらに360度の様子が全て見えるのです。自分の周りを医者や看護婦が囲み、家族のものが囲み──といった状況が、映画や舞台でも見ているように、すべて見えるのです。
ある体験者が語るには、自分の死骸を残してみんな去っていったあとで、看護婦が枕元にあったキャンディをつまんで帰った、というのまで見ています。
どの体験者も共通して、驚くほど克明に見ていることは確かで、どういうふうに自分の寝まきを整えていったかということまで、すべて見ているというのです。一方、空中に浮んでいる自分自身はどうかというと、目の前にある死骸と、五体まったく同じなんです。爪の生え方まで同じであることが判るというのです。だから、なぜ自分が死んだのか判らず、不安な気持になり早く自分の死骸に帰りたいと思ってしまうようです。
しばらくすると、〃お迎え〃が来ます。それも一人ではなく大勢なんですね。まったく見ず知らずの方ばかりのケースもあるようです。やがて、彼らとディスカッションをしている間に、突然、目もくらむような〃光〃に包み込まれます。それは人間の形をしているのではなく、何んともたとえようもないものであり、すばらしい〃白光体〃なんです。その白光に包まれると、「こういう状態だったら、いつまでいてもいい」「お願いしてでもここに置いてもらいたい」という安堵感に包まれるようです。
先刻までの自分の死骸に帰りたいという欲望はどこかへ消えてしまい、もう帰りたくないという気持でいっばいになるわけです。従って、このままの状態でいれば、永遠に〃蘇生〃しないわけであすが、体験者たちはこの時点で引き戻されることになるのです。
現世の方に呼ばれたり、やり残したこと・約束事などを思い出し現世に戻ることになるのです。引き戻されるときは、また暗くなって、ドーム状のところを一気に急降下するようです。はっきりと覚えているのはここまでで、ふっと気が付いたら、自分のペットの中で〃蘇生〃しているというケースがほとんどでする。
より詳細な個々の事例を知りたい方には、先述の『かいまみた死後の世界』を是非一読されるようおすすめします。
☆☆ 参考資料 ☆☆
~各研究者がまとめた共通体験~
レイモンド・A・ムーディ Jr.博士 がまとめた臨死体験者の共通点
○ 死んだという感じ
○ 安らぎと苦痛からの解放
○ 肉体離脱(体脱)体験
○ トンネル体験
○ 光の人々
○ 光の存在
○ 一生を振り返る
○ 急速に天空へ昇る
○ 戻ることに対するためらい
○ 時空の感覚が異なること
ジョージ・ギャラップ・Jr. の研究
プリンストン大学卒業。人間の生活のあらゆる分野にわたる世界最大の調査機関・ギャラップ世論研究所長ジョージ・ギャラップ・Jr.は、合衆国全体で800万人の 成人に臨死体験があることを明らかにしました。つまり、20人に1人の割合で臨死体験があるという驚くべき報告です。さらにギャラップは、こうした臨死体験の要素について調査し、その内容を分析することができたのです。
○ 肉体離脱………………………………26%
○ 正確な視覚……………………………23%
○ 物音や声が聞こえる…………………17%
○ 安らぎと痛みからの解放……………32%
○ 光の現象………………………………14%
○ 一生を振り返る………………………32%
○ あの世にいる…………………………32%
○ 他の存在との出会い…………………23%>
○ トンネル体験…………………………9%
○ 予知……………………………………6%
この結果、臨死体験は研究者たちがそれまで考えていたよりはるかにありふれた現象であることがはっきりしたのです。
ケネス・リングの研究
1977年に臨死体験の研究を始めたケネス・リング(コネチカット大学教授)は、医療機関の協力と地元の新聞広告などで、死にかかって蘇生した120人を探しだし、その48%が臨死体験をしていたことを突き止めたのです。ムーディーの研究を参考にして10項目の体験要素に分け、合計29点満点の得点をつけ、6点以下は切り捨てるという厳しいデータ処理をしました。主な体験要素は次のようになります。数字は、全調査に対するパーセントです。
○ 安らぎに満ちた気持ちよさ…………60%
○ 体外離脱………………………………37%
○ 暗闇(トンネルなど)の中に入る…… 23%
○ 何らかの超越的存在との出会い……20%
○ 光を見る………………………………16%
○ 人生回顧………………………………12%
○ 光の世界へ入る………………………10%
○ 死んだ親類・知人との出会い……… 8%
この結果、性別・社会階層・人種・既婚か・未婚か・宗教・臨死体験の予備知識の有無など、全く関係がないことがわかりました。そこで、臨死体験はほぼ万人に普遍的に起こりうる現象と考えられるようになったということです。
来世研究会事務局長 小林正希
丹波哲郎の霊界サロン http://www.tamba.ne.jp
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